核兵器廃絶をめざす富山医師・医学者の会
世話人副代表 小熊 清史
指名されました小熊です。魚津から来ました。本業は歯科医です。「核兵器廃絶を目指す富山医師医学者の会」通称「反核医師の会」の世話人をしています。この会は1989年に設立され、四半世紀がたとうとしています。ずっと「核兵器」には反対するものの、原発については、何も言わずにきました。しかし、福島の事故を受け、国民の命と健康を守る立場から、反原発の意思表示をしました。
原爆はよくないけれど、平和利用の原発はいいじゃないか、危ないとは言うけど、日本の技術はしっかりしてるから大丈夫だ、と丸め込まれてきました。今思えば歯がゆいばかりです。
福島県浪江町の町長馬場有(ばばたもつ)さんが広島の原水爆禁止世界大会で「われわれの生活を破壊した原発は原爆だ」と言われました。まさにそのとおりです。
医師も歯科医師も、大学で「放射線学」が必修となっています。けれども、あまりメジャーな科目ではないので、熱心に勉強した記憶がなく、あらかた忘れてしまいました。心を入れ替えて、勉強しなおして、皆さんのお役に立てるようになりたいと思っています。
ふたつばかりお願いがあります。
ひとつめ。今日は、原発をなくそう、と主張する人が集まっています。細かいことを言い出せば、違いはあるかもしれませんが、できるかぎり広く輪をひろげて、手を取り合って運動を繰り広げていきましょう。
もうひとつ。放射性物質には「半減期」があります。ヨウ素131は約8日、セシウム134は2年、セシウム137は30年です。人間の記憶にも半減期があると言う人がいます。どうやらセシウム134並みといったところでしょうか。でも、放射能に負けずに、記憶にとどめ、粘り強く運動を続けていきましょう。
広く、そして、長く、このふたつを強調して私の発言を終わります。