核兵器禁止条約と朝鮮半島の非核化を世界の流れに

 2018年8月11日、当会は「朗読劇と被爆者の講演のつどい」を富山市内で開催しました(県被爆者協議会、被爆二世・三世の会、保険医協会が後援)。72人が参加。与島明美世話人が司会を務め、冒頭に金井英子世話人代表が主催者を代表してあいさつしました。
 金井代表は、長崎の平和記念式典に国連事務総長が初めて出席したことを紹介しながら、「核兵器禁止条約の批准を日本政府に求め、安倍政権の改憲の動きに反対し、県内外の非核平和団体と協力して活動をすすめていきたい」と述べました。

 被爆体験をお話しされたのは金沢市在住の西本多美子さん。西本さんは広島市で生まれ4歳の時に被爆。自らの体験だけでなく、多くの被爆証言を受け継ぎながら、国内外で被爆の実相を伝える講演や証言活動を行っています。朗読劇は、原爆投下当日の広島をイラストで描きながら「4歳のたみちゃんの視点」で綴ったものです。

原爆に焼かれた人の姿が夢に

「B29は何回やってきても、1つも爆弾を落とさないんです。後からわかったことですが、目標地点を目視で何度も確認したり、広島市民がいつの時間ならより多くの人が家の外に出ているのかを上空から調査したんだそうです。それが8時15分だったんです」
 ガレキとなった自宅から何とか這い出し、家族と避難する途中で目にした原爆に焼かれた人々の姿が、今も夢に出てくるとのことです。
 続いて登壇した被爆二世・三世の会の小島貴雄さんは1年間の活動を報告するとともに、高齢化のため実務が困難になっていた県被爆者協議会の会長職を引き継ぎ、原爆の悲惨さを後世に伝える決意を述べました。
 最後に小熊清史世話人副代表が、当会の設立からこれまでの活動を紹介しながら、閉会のあいさつを述べました。

西本多美子さんのお話はこちらから