2023年 市民公開講演会
原発固執で滅びる日本
~電力不足も料金高騰も産業壊滅も全て原発が原因だった~
古賀氏は講演で「原発の耐震性は一般住宅より遥かに低いこと」「原発の避難計画は規制基準に盛り込まれておらず
国の審査を受けていないずさんなものであること」を指摘しました。翌年の能登半島地震によって志賀原発が多大な
被害を受け、地域住民が避難もままならない事態に陥るなどして、古賀氏の懸念が現実のものとなってしまいました。
政治経済アナリスト、元内閣審議官・元経済産業省官僚
講 師 古賀 茂明 氏
と き 8月11日 (金) 14時00分~
ところ ホテルグランテラス富山 3F清風の間
2015. 3. 7 さようなら原発県民集会
世界を震撼させた東京電力福島第1原発事故から丸4年を経過する3月7日、「さようなら原発3・7富山集会」が開かれました。主催する市民団体の呼びかけ人には、核兵器廃絶をめざす富山医師・医学者の会の金井英子世話人代表と小熊清史副代表が名を連ねています。
呼びかけ人のリレートークで金井氏が登壇。核廃絶医師の会を紹介し、小出裕章京大助教の最終講演を引用して自身の決意を述べました。 金井英子氏の発言はこちらから
講演講師は小浜市明通寺住職の中嶌哲演氏。中嶌氏は40年にわたり小浜市への原発・中間処理施設の誘致反対運動を続け、昨年5月の福井地裁が関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた訴訟の原告団の一人です。法廷での意見陳述を振り返りながら、判決が示した国富のとらえ方は、原発社会を支えてきた価値観を転換させる点で感無量だと述べました。
裁判官の心に訴えた
裁判官に何を訴えたのか。中嶌氏は原発を巡る裁判が専門的科学技術論争に片寄り過ぎているのではないかとの思いから、裁判官の心に訴えることに陳述の重きを置きました。「大飯原発が事故を起こしたらどうなるか。福島の状況が示しているではないですか」。
福島原発事故被害者の詩や言葉を紹介し、すべてを奪われ自死した者の怒りや地域が反目させられる悔しさを訴え、宗教者らしく釈尊の言葉「一切の生きとし生けるものは幸福であれ」と結んだそうです。
2012. 8.18 なくそう原発集会
8月18日(日)、富山市の城址公園で「志賀原発再稼働を許すな!北電本社総行動」の集会とパレードが行われ、750人の市民が参加しました。呼びかけ人の一人である元小杉町長の土井由三さんは、「首長がもっとも大切にすべきは、そこに住む人の安全安心をはかること。人がコントロールできない原発を動かしてはいけない」と挨拶。同じく青島明生弁護士は「福島原発事故後にも安全神話を振りまき将来の世代に使用済み核燃料の処分など負担を押しつけている。安全対策がとれていない中での再稼働はおかしい」と述べました。
当会の副代表・小熊清史氏も呼びかけ人として「放射性物質には「半減期」があります。ヨウ素131は約8日、セシウム134は2年、セシウム137は30年です。人間の記憶にも半減期があると言う人がいます。どうやらセシウム134並みといったところでしょうか。でも、放射能に負けずに、記憶にとどめ、粘り強く運動を続けていきましょう。」と訴えました。
集会後、参加者らは北電本社まで市内大通りをパレードしました。
2012. 8. 2 子どもたちを原発の危険から守るために
8月2日、核兵器廃絶をめざす富山医師・医学者の会は富山電気ビルにおいて「チェルノブイリからフクシマを考える~子どもたちを原発の危険から守るために」をテーマに講演会を開催しました。講師は石川県能美市の小児科医師、吉田均先生。事前申込人数を大幅に超えて37人の参加がありました。
講演会後、会は第12回総会を開催。この2年間の活動報告と今後の方針、決算報告・予算案が承認されました。また世話人会も全員が留任、最後に金井代表が今後のさらなる発展をめざして決意を述べました。
2012年 放射線学「補修」授業講座
低線量の長期被曝の影響と課題
~フクシマ事故を受け我々はどう対処すべきか~
低線量の長期被曝の影響について、医療者として市民・患者から問われたときに正しく答えることができるよう企画しました。
参加対象は医療従事者に限定し、昔身につけた古い放射線学を最新の知見で学ぶ「補修」授業として位置づけています。
岐阜環境医学研究所所長
講 師 松井 英介 先生
と き 3月15日 (木) 午後7時30分~9時30分
ところ 名鉄トヤマホテル 3F薫風の間
2011.11. 2 市民公開講演会「3・11後の脱原発・自然エネルギー戦略」
2011年11月2日、当会は保険医協会との共催で、脱原発と自然エネルギーについての市民公開講演会を開催しました。講師はこの分野で今もっとも多忙といわれる環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲也氏。会場となった富山県民会館・304号室は140人の参加者でいっぱいになりました。
当会の塚田邦夫世話人が司会を務め、小熊清史世話人副代表が主催者を代表して挨拶しました。飯田氏は冒頭、事故原因の根源には原子力ムラに象徴される我が国の組織の問題点があることを強調しました。さらに原発が低コストでクリーンだというのはまったくの誤解であり、技術的に未完成で事故のリスクが大き過ぎること、また原発建設のコスト急増と工期遅延によって投資リスクが大き過ぎるため欧米の市場から敬遠されていること、さまざまなエネルギーの中で持続可能な自然エネルギーへのシフトが世界の流れであることを豊富な資料をもとに解説しました。