(2001.10.18)核兵器使用に発展しかねない報復戦争を ただちに中止し、国連中心の解決を

内閣総理大臣 小泉純一郎 殿

核兵器使用に発展しかねない報復戦争をただちに中止し、国連中心の解決を

 10月7日、米国はアフガニスタンに対し軍事攻撃を開始しました。
 20年来の内戦で荒廃したアフガニスタンからは、更なる難民が発生し、想像を超えた病人や死者が出るでしょう。わたしたちは、戦争によって多くの非戦闘員が犠牲となっている惨状に心を痛めています。

 過剰な報復戦争は、憎悪をいっそう深化させ、テロと報復の無限の連鎖に引き込むでしょう。それが生物化学兵器・核テロ・核兵器使用へと拡大していくことを恐れます。
 ゲルニカやヒロシマ・ナガサキの悲劇が繰り返されようとしています。

 わたしたちは、人間の命と健康を守ることを使命としています。いかなる理由があろうとも、核兵器と生物化学兵器の使用は断じて許すことができません。すべての国に対し、軍事行動をただちに中止し、国連が主体となって国際法に則った対応をすることを求めます。
 日本政府に対し、米国政府とその軍事行動に無制限に追随せず、冷静かつ理性的な対応をするよう、再び呼びかけます。

2001年10月18日
核兵器廃絶をめざす富山医師医学者の会世話人会
連絡先:富山市桜橋通り6-13 フコクビル11F
電話 076-442-8000
世話人代表 片山 喬