(2000.9.6)貴国の未臨界核実験の強行に抗議する(ロシア大統領)
ロシア連邦共和国大統領 ウラジミール・プーチン殿
貴国の未臨界核実験の強行に抗議する
貴国政府は、ノバヤゼムリャ島にある核実験場で8月から9月始めにかけて、3回の未臨界核実験を実施したことを公表した。1月に実施した2回の未臨界核実験と合わせると今年に入り5回目の未臨界核実験である。
8月にはノバヤゼムリャ島に近いバレンツ海で原子力潜水艦が沈没し、多くの犠牲者とともに海底に原子炉が残っており世界中に不安をもたらしている。また、プ―チン大統領は3日から被爆国であるわが国を訪問している。そのさなかの未臨界核実験は、唯一の被爆国日本国民と世界の平和を求める諸国民への挑戦である。
われわれ核兵器廃絶をめざす富山医師・医学者の会は、人類の生命と健康を守る立場から、ロシア政府がいっさいの核実験と開発計画を中止し、春のCTBT(包括的核実験禁止条約)再検討会議でロシアは「核兵器廃絶」を達成する「明確な約束」を他の核保有国とともに合意したが誠実に実行することを要求する。 以上
2000年9月6日
核兵器廃絶をめざす富山医師・医学者の会
代表世話人 佐々 学