ロシアの核兵器による威嚇行為に抗議しウクライナからの即時撤退を求める  

 2月24日、ロシア軍はウクライナに侵攻し、キエフやオデッサなどの都市において、住宅地など民間施設も含めた攻撃を開始しました。国連憲章、国際法を踏みにじり、多くの人々の命と生活を奪う行為は、いかなる理由があろうとも許されません。私たちはロシアによるウクライナ侵攻に強く抗議し、即時撤退を求めます。

 ロシアの軍事行動に対し国際社会がノーを突きつけるなか、プーチン露大統領は自国が強大な核保有国であることを誇示し、欧米諸国から突きつけられた経済制裁への対抗策として、核兵器の使用をも辞さない姿勢を示しています。これは核戦争にも繋がりかねない極めて危険な国際社会に対する脅迫行為であり、断じて許されません。

 国連において2017年に採択された核兵器禁止条約は、核兵器廃絶を願う多くの国の賛同を受けて昨年1月に発効されました。この条約を力に、世界のあらゆる地域で、核廃絶に向けた歩みが進められています。核大国であるロシアには、核兵器の使用や威嚇ではなく、他の保有国とともに、核廃絶に向けたプロセスに歩み出すことが求められます。

 ウクライナ有事を受け、日本国内に核兵器を配備する「核共有」の議論が一部の政治家から取り沙汰されていることを強く憂慮しています。日本政府は核兵器の保有・製造・搬入を禁ずる非核三原則を堅持し、保有国と非保有国の「橋渡し役」として、核廃絶に向けた国際的なリーダーシップを発揮することを切に願います。

 2022年3月2日
核兵器廃絶をめざす富山医師・医学者の会 世話人会
世話人代表 金井 英子